ついにプラチナ発売ですね!
あめこは寝苦しくて&楽しみであまり眠れなかったため
うっかり寝坊しましたが無事近所で買いました
最初のポケモンとの出会いの部分がかなり変更されていて、
これはこれでイイ感じです。
あ、未プレイの方に配慮して白字にしておきますが、
最初の、くさむらに飛び込もうとしてナナカマド博士に呼び止められ、
そのときにライバルくんが
「飛び込もうとしたのはオレだから、こいつ(主人公)にはポケモンあげてくれ」
っていうところ
…にうっかりグッときてしまったので
主人公♀→ライバル掌編を書き上げてしまいました。
小説というよりは詩に近いかもしれません……
かなり…なんというか普段と雰囲気が違うかもしれません……。
というか、わたしは主人公♀→ライバルというCPに
ちょっとこういう危うげな依存みたいなものを見ている気がします。
なんか読後感がへんなかんじがしますが、どうぞ。
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あなたはいつだって強引で、
あなたはいつだって真っ直ぐで、
あなたはいつだって躊躇わず、
あなたはいつだって、あたしに勇気をくれる。
あなたは気づいていないでしょう?
あたしが、泣きたいほどあなたを大好きだということに。
その日もやはり彼は唐突だった。
「ナナカマド博士にポケモンをもらいに行こう」
何の脈絡もなくあたしにそんなことを告げると、
お決まりの「遅れたら罰金100万円な!」を言い放って去っていった。
フタバからナナカマド博士の研究所があるマサゴタウンに向かう201番道路では、
野生のポケモンの生息する草むらを避けて通れない。
そのため、子供など自分のポケモンを持たない人間は、
生身でそこを通行することはまずない。
だが、彼はポケモンを持たずとも平気だと言う。
「野生のポケモンが出てくる前に草むらを抜けてしまえば大丈夫」という彼の持論。
それは間違いなく間違っていたが、それなりに面白そうだったので、
あたしたちはポケモンを持たずに草むらへと飛び込もうとした。
怖くなかったと言ったら嘘になる。
でも、彼と一緒なら絶対大丈夫だと、思った。
たまたま、マサゴにいるはずのナナカマド博士がシンジ湖から帰ってくるところで、
なんと本当に博士からポケモンを譲り受けてしまった。
無謀な行動を取ろうとしたことは諌められたが。
あの時の彼は確かに嬉しすぎて変な顔をしていたけれど、
たぶんそれはあたしも同じだった。
「飛び込もうとしたのは俺だから、せめてこいつにはポケモンをあげてくれ」
と博士に頼み込んだときの彼の横顔を、
あたしはきっと一生忘れない。
確かにあのときから、
あたしたちの”ポケモンと共に歩みだす”一歩が始まったのだし、
それはこの世界の素晴らしさに飛び込んだのと同じだ。
あたしには立ち竦み立ち止まることもできた。
でも、立ち止まったら彼を見失ってしまうこともわかっていた。
そんな悲しいだけの思いをするよりも、
新しい世界に飛び込むほうが何倍も楽しくて素晴らしいはずだから。
あたしは迷わなかった。
あなたという勇気がなかったら、あたしはきっとただ途方に暮れていた。
今はもう知っている、
あたしの背中を押したのはパートナーとなったポッチャマでもあり、
他ならぬ大好きなあなたでもあったのだと。