サトシくんのはなしを書いていたら
長くなってしまったので、
それはMainにうpすることにしました。
その長いほうは明日以降予定。
もうちょっと詰めたいので。
今月の一日小噺は
それとリンクしたシゲルのモノローグ風掌編です。
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3つめのバッジをゲットしたらしい、
という話は、よく連絡を取り合う祖父から伝え聞いていた。
シンオウへの旅立ちの前にバトルしたときには自分があっさり勝てたし、
まだまだ未熟なところも多い彼だが、
カントー、オレンジ諸島、ジョウト、ホウエンの各ジムを制覇し
何度もリーグに出場していたり、
バトルフロンティアの各施設も制覇、という実績の字面だけをみると、
実は相当なレベルのトレーナーなのだろうと、
ふと、そう思うことがある。
だが、先日の彼の話を聞くと、
彼の強さは単なるトレーナーとしてのレベルというよりは、
彼自身の魂の強さなのだろうと、
そしてそれには決して、
自分は敵うことはないだろうと、思い知った。
ジョウトリーグで彼に敗北したとき、直感で、そう悟った。
だから、というわけではないが、
それがきっかけになって、トレーナーではなく研究者を志すことにした。
今は、彼には感謝している。
波導を感じる、と彼は言った。
耳を疑ったが、彼なら、と心のどこかで納得していたのも確かだ。
善きにせよ悪しきにせよ、彼は特別な存在なのだ。
そう思いたいのは、きっと僕の負け惜しみだということにもまた、
僕はとっくに気付いていた。
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